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写真展『モガミの町火消し達』を振り返って

2020.04.09

私が2014年冬より約3年間かけて撮影し、写真展をした『モガミの町火消し達』展を振り返りたいと思う。

 

撮影したきっかけは大蔵村合海の田植え踊りの撮影に行ったとき、青い洋風建築が目に入ってきた。

その時はあまり気にかけていなかったが、山形県最上地方の神事や伝統芸能の撮影に行くと各集落に色や少し形は違えど似たような洋風建築を目にするようになった。それが消防団のポンプ車などを格納する小屋であった。

 

 

私のマニアック精神とコンプリート癖に火が付き、まずは手始めに消防小屋のみを撮影し最上地方8市町村すべての集落の約300件もの消防小屋を調査した。その調査したものは私の友人である工学博士の二村悟氏に見ていただいたところ、「全国的にも珍しいし、面白い!」となりさらに二村氏のボスである後藤治先生(現工学院大学理事長)にも見ていただき後藤先生からは「小屋だけではなく消防団員も入れて撮影したほうが良い」とアドバイスをいただいた。

 

さて、アドバイスを頂戴したのはいいがまだ誰もやったことがない上に数が多すぎて、どのように進行したらいいかわからず困惑してしまった。

差し当たって私の友人やSNSの知り合いに掛け合って撮影をお願いした。はじめから行政にお願いしてお断りを受けるといけないので少しずつ撮影することにしたので3年という年月を費やした。また撮影する日も演習や操法大会など団員の皆さんが集まる日でないといけないので時間がかかってしまった。

 

しかしこの撮影で私はいろいろな集落にお邪魔させていただき、いろんな方々とお会いできて仕事の幅もとても広がり民俗写真家として本当に感謝しかない。

 

写真展のスケジュールも振り返りたいと思う。

 

・2017年2月14日-19日 東京都台東区旧平櫛田中邸にて主催

 

 

・2017年2月17日 後藤治氏、二村悟氏とのギャラリートーク

 

・2017年4月29日-5月21日 山形県新庄市旧蚕糸試験場にて主催

 

 

 

 

・2017年5月4日 後藤治氏、二村悟氏とのギャラリートーク

 

・2017年6月13日-7月3日 城南信用金庫営業部本店から招聘展示

https://www.jsbank.co.jp/blog/tag/山形県新庄市/

 

・2017年8月22日・23日 「よい仕事おこしフェア」東京国際フォーラムより招聘展示

 

 

 

・2017年11月17日-30日 金山町マルコの蔵

 

 

・2017年12月22日-2018年1月9日 最上町中央公民館

 

・2018年2月7日-18日 大蔵村中央公民館

 

・2018年2月12日 後藤治氏、二村悟氏、竹内昌義氏とのギャラリートーク 大蔵村中央公民館にて

 

・2018年2月23日-3月5日 鮭川村鮭の子館

 

・2018年4月28日-5月10日 金山町役場

 

・2018年4月28日-5月10日 戸沢村中央公民館

 

・2018年4月28日-5月10日 真室川町中央公民館

 

・2018年4月28日-5月10日 舟形町中央公民館

 

・2019年3月2日 ぼろ鳶「国元座談会」小説家今村翔吾さんと対談

 

いまこれを振り返るとよくやっていたな、と思う。

 

この写真展が終わった後、パネルはすべて撮影に協力をいただいた消防団に進呈した。

そこの集落に行き、消防小屋や公民館にパネルを飾っていただいているのを見ると嬉しさは一入だ。

 

しかしこのシリーズはまだ終わっていなく、いまは消防団の活動を撮影させていただいている。

『モガミの町火消し達』は消防小屋での集合写真と、活動風景も入れていずれ写真集を出せたらと思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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この記事を書いた人
松田高明Photographer
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